
「少女のセツナサという符号が詰め込まれた1冊目。個人的に最高クラスの宝物です。」 おすすめ度:
投稿日:2007-06-20
★4の中ギリ。
著者の処女短編集。
奴隷にされる少女の真っ直ぐな想いと、奴隷にする少女の卑屈に満ちた哀しみ『彼女がつながれた日』。
母の一回忌に家族のお母さんになろうと決心した少女のセツナサの地獄『月曜のプリズン』。
性同一性症候群(あるいは半陰陽)の姉と、姉を傷つけてしまったことを悔やむ妹のシリアスドラマ『SISTER KEY-HOLE』。
少女とお泊まりと近所のお兄さんと風邪と座薬とオシリの物語『お兄ちゃんと一緒』。
姉が大好きな妹と、妹につきまとわれるのが嫌な姉の、10頁ショート『こんな夜、こない夜』。
薬の売人な父親に売られてオシリを売る少女のどん底系9頁ショート『三丁目シンキロウ』。
家族4人の旅先で、父への想いが報われる少女のシアワセドラマ『温泉旅行』。
少女と兄の初めてな物語『ノックノックでこんばんは』。
自分が醜いと信じ込んでいる少女と、飼う醜いオヤヂの共依存的幸福論『小熊のミィシャ物語』。
独りぼっちの水槽で寂しく溺れてしまいそうな半陰陽の少女と、彼女の檻を開く少女による孤独と温もりに対する考察な12頁ショート『めだかの箱』。
作画的にまだ荒削りだった時代の作品も相当に混じってます。
挿入描写に関しては、ほとんど旧態依然なスタイルだった頃の作品なのでハードコアファンの方へはお薦めできません。
セツナサと痛みと哀しみの成分を大量に含んだ本なので、苦手な方はパスしてくださいませ。
それでも少女のキモチを淡々とした物語の中に詰め込みまくった素晴らしい一冊だと、私は愛してやみません。
三拍子揃った『彼女がつながれた日』がとにかく最高。
作画はまだまだでも『月曜のプリズン』『小熊のミシャ物語』『めだかの箱』が素晴らしすぎ。
少女のセツナサという符号に感動を覚える方へは、是非是非遡って欲しい始めの一歩。
「買うべし」 おすすめ度:
投稿日:2006-12-04
間違いなく買って損はしないでしょう
長く楽しめる秀逸作品です
しっかりとしたテーマと表情がイイ・・・・
内容も千差万別で読み物としても完結してます
最近の内容のない空っぽ作品の多い中で、確かな知性を感じる良作です